家族が集まって過ごす時間が一番多いのが、リビングダイニングです。
間取りの表示で「LD」とは、 L→リビング(くつろぐスペース)、D→ダイニング(食事をするスペース)が間仕切りなどなく、ひとつの空間になっています。このリビング・ダイニングですが、特にマンションの場合、は「縦長」と「横長」2つのタイプに分けられます。
「縦長リビング・ダイニング」
一般的にリビングがバルコニーに面していてその奥にダイニング、キッチンと縦に並んでいるタイプになります。リビングスペースの横にバルコニーに面した居室のある間取りが多いです。
メリット
- 広い壁面があるので、家具を置く自由度が高い。
- バルコニーに面したもう1つの居室とリビングを一緒に使える。
- 日当たりのいい居室が確保できる。
デメリット
- 動線を考えずに家具を置くと使い勝手が悪くなる。
- 一体感のある空間である反面、リビングとダイニングのゾーニングがあいまいになってしまう。(横長リビング・ダイニングの場合、キッチン前のダイニングスペースとリビングスペースがはっきりしている。)
- 季節や方角によっては奥にあるダイニングとキッチンまで日の光がとどかないことがある。
縦長リビング・ダイニング、レイアウトの3つのポイント!
【1】動きやすい動線になっているかが重要!!!
キッチン、ダイニング、リビングが縦に並ぶ縦長リビング・ダイニングでは、家具をレイアウトする際、この動線がとても大事になってきます。なぜなら、横長リビング・ダイニングと比較すると、リビングまでに必ずダイニングを通る事になるので、ダイニングが持つ通路としての役割が大きくなってくるからです。
人が余裕を持って通れるだけの幅があるか、洗濯物を干しに行く時など迂回する必要はないかなどしっかりとチェックしましょう。ストレスなく部屋の中を移動するために、スムースな動線を確保することは暮らしの中でとても大切なことですね。
【2】狭く感じないように視線が抜ける工夫をしましょう
遠くまで見通せることを「視線が抜ける」といいます。これがうまくできないと空間を狭く感じ、圧迫感を感じて落ち着くことができません。
縦長のリビング・ダイニングで視線の抜けを作るには、高さのある家具を置いて視線をさえぎらないようにするなどの配置が大きなポイントになります。
【3】まとまった空きスペースを作るようにしましょう
家具を置くスペースはリビング・ダイニング全体の3分の1までにすることが理想です。なるべく床が多く見えるようにすることで空間に大きな余裕が生まれます。
リビングとダイニングが縦に並ぶ縦長リビング・ダイニングの空間は、壁沿いに家具を置くスペースがたくさんあります。そのため、メインの大きな家具の他にも、ちょっとしたテーブルや収納家具、観葉植物などを置き過ぎてしまい、結果的に空きスペースが少なくなることが多いので注意が必要です。
リビングとダイニングの空間があいまいになりやすい縦長リビング・ダイニング。家具で区切る方法もありますが、それぞれにラグを敷いてスペースをはっきり分けるのもおすすめです。また、壁際にパソコンなどを置いたワークスペースを作ったり、1人用のソファ2脚とテーブルでお茶や読書を楽しむスペースを作ってみたり、丸いダイニングテーブルで変化をつけるのもおすすめです。